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緑茶太郎ブログ

緑茶太郎が気まぐれでのんびりと更新していくブログでふ。

THE PIER

f:id:qrlmb8:20141222132821j:plainくるりの最新アルバム、「THE PIER」。もう発売してからしばらく立ってしまったが、いくつかの曲について個人的な感想を述べていきたいと思う。

★2034…買ったその日に初めて聴いた時、すごく不思議な気分になったのを覚えている。アルバムにインスト曲が収録されたのは恐らくTHE WORLD IS MINE以来なので、インストが入ることに最初は軽い戸惑いのようなものがあった。しかし今では1位2位を争うくらい大好きな曲に。冒頭はドラクエの世界観が感じられて、曲が進むにつれて音が増えて発車メロディーのようなフレーズも出てくる。絶妙なコード感というか、和声ってこうなのかと思わせてくれた素晴らしい曲。

★ロックンロール・ハネムーン…くるりの中でも好きレベルはトップクラスなのだが、初のCD化ということで非常に嬉しい。イントロのトランペットで惹きつけられ、岸田さんの歌声と佐藤さんのベースライン、馬の心地よい足音を想わせるようなドラムが混ざっていく。「窓の外には 白無垢綿ぼうしの夢 まだそこなんだ 歩いておいでよ 綱渡りのよう」。明るい曲というより、明るくなれる曲だと思う。

★Liverty&Gravity…そう、「変な曲」として話題のこの曲。曲の長さとしては長いけれども、いくつかの曲が合体した感じで展開が面白いので飽きさせない。くるりの「Long Tall Sally」「ハヴェルカ」「スラヴ」の香りもする、昔からのくるり好きにもたまらない曲。YouTubeにあるPVも非常に凝られている作品なので、観たこと無い方は是非そちらも。「天国か地獄か それは誰にもわからない」

loveless…新発売の企画アルバム「くるりチオビタ」にも収録された曲。見てわかる通りチオビタの元CMソングのひとつである。「人気の無い場所で 例えばこんな愛を育む そのテクスチャーをあげよう」という印象的な歌詞から始まる。愛について歌っているが、歌詞もメロディーも岸田流で嫌味なく優しい曲になっている。この曲は長い後奏も聴きどころのひとつで、あらきゆうこさんのドラミングに是非注目してほしい。

★Remember me…言わずと知れたくるりのバラードの名曲。NHKファミリーヒストリーの主題歌にもなっているこの曲は、ビートルズやオアシス・奥田民生の名曲をうまく吸収しつつ、しっかりとしたくるりワールドになっている印象。トランペットがかなり活躍していて、LIVEで聴くとより感動的な一曲。「遠く離れた場所であっても ほら近くにいるような景色 どうか元気でいてくれよ」

★遥かなるリスボン…ロックバンドでこんな曲を作るのはくるりぐらいしかいないのでは、と思ってしまう位の曲。曲名の通りリスボンをテーマにしている。ビートルズノルウェーの森や北欧的な雰囲気が漂う、ミステリアスかつ希望に満ちた曲。

★Amamoyo…このアルバムで一番のお気に入り、初めて聴いた時に最も衝撃を受けた大好きな名曲(佐藤さん作詞作曲)。南国の熱い夏を想わせるサンバが心踊らせる。知らない間に口ずさんでしまうような軽いノリが特徴だが、それでいて歌詞やメロディーはどこか切ない。「がらんどうになるまで 瞳の中までエンプティー がらんどうになるまで 行くの 絶対に花は実を結ぶ」

★最後のメリークリスマス…これからの時期、まさにピッタリな一曲。この曲でもトランペットの存在は大きい。曲の最後に「歓喜の歌」がさりげなく混ざっているところにもくるりらしさを感じる。この曲にはPVが存在していて、南相馬の人々と楽しそうに歌っていたりと観ていて心温まる作品になっている。「merry christmas for you & happy new year」

★There is (always light)…アルバムの最後を締めるのはこの曲。映画「まほろ駅前狂騒曲」主題歌。個人的には2005年のBaby I Love Youの雰囲気も感じた。強いメッセージ性を感じるが、決して重苦しくなく聴くことができる。「生きなければ」

★THE PIERというアルバム…このアルバムは、2012年に4人体制で発表した「坩堝の電圧」以来の11枚目のフルアルバムである。前作もインパクトの非常に強い作品だったが、メンバーの脱退を経て製作された本作は前作とはまた違うインパクトのようなものを存分に味わえる。LIVEで好評だった曲、CD化を望まれていた曲がひとつのアルバムに詰められているということを考えれば、THE PIERは間違いなく2年ぶりの名盤だ。